FAQなど
肝硬変とBCAA
肝硬変とBCAA
まずはじめに肝臓は、簡単に言うと食べ物等から得た栄養や免疫力を血液に乗せ体に巡らせ、薬物代謝や体内の老廃物、毒素を体外に出す働きをします。
<アルブミン(ALB)とBCAA>
アミノ酸は大きく分けて分岐鎖アミノ酸(BCAA)と芳香族アミノ酸(AAA)に分類されます。
BCAA
・主に筋肉などで代謝される。
・肝臓では分解されない。
・運動時のエネルギー、筋肉の合成に使用。
・ALBの元となる。
・NH3を解毒する作用を持つ。
AAA
・主に肝臓で分解される。
・神経伝達物質(ノルアドレナリン等)の元になる。
☆血清アルブミンは栄養状態を反映しています。
- ALBとは…
- 肝臓で作られる。
- 分岐鎖アミノ酸(BCAA)を原料として産生される。
- 人や動物が生きていくために必要なたんぱく質。
- ALBの働き…
- 脂肪酸・アミノ酸の運搬、各組織へのアミノ酸供給、むくみ・腹水の抑制etc
<肝硬変>
肝硬変になってしまった場合
しばらくは症状が出ません。
しかし、細胞の破壊が進行し症状が出現。
↓
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肝不全により毒の体内への蓄積、
栄養状態の悪化。
これらの症状はBCAAの内服で抑えられる可能性が十分にあります。
肝硬変から、消化管出血・肝不全・肝細胞癌等を発症することも。
<肝硬変とBCAA>
本来肝臓で代謝されるべき
AAAが代謝されない。
BCAAは普段どおり
筋肉で代謝される。
相対的にAAAが増加し、
BCAAが減少。→脳症の一因。
BCAA不足になり、ALBが作れない。 低ALB血症
肝不全の症状に。
総括すると…
NH3(アンモニア)解毒作用もあり、NH3も肝性脳症の一因のため、BCAAを取り入れて解毒してあげるのも良いのです。
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