BCAA(分岐鎖アミノ酸branched-chain amino acids)とは、イソロイシン、ロイシン、バリンの3種類の必須アミノ酸を指します。肉、卵、大豆などに多く含まれるタンパク質が胃や腸で消化されるとさまざまな種類のアミノ酸に分解され、これが吸収され体のタンパク質の源となります。必須アミノ酸は体内で合成できないため、食物など外部から摂取をする必要があります。BCAAは多くのアスリートが愛用しています。トレーニング後の疲労回復効果のみならず、筋肉の成長を促進する効果もあると考えられているからです。そのため、最近では、BCAAは筋肉の衰えを伴う疾患に利用されているほか、肝硬変患者のQOLを高めるなど注目が集まっています。
必須アミノ酸であるBCAAは、吸収するのに消化される必要がないため、きわめて速やかに吸収されます。そしてなによりアレルギーの心配がないといった利点があります。
以下のようなトラブルで悩んでいるときには取り入れたいものです。
・重度な肝疾患による様々な病気やトラブルが起きているとき
・低アルブミン血症
・犬に多く認められる胆のう疾患の胆泥症
・老化からくるサルコペニア(筋肉減少症)
・ロコモティブシンドロームからくるサルコペニア(サルコペニアからくるロコモティブシンドローム)
・癌、悪性腫瘍によって起こるサルコペニア
・癌、悪性腫瘍による悪液質が引き起こす食欲不振
また、人間では肝癌細胞の分裂を停止させ、増殖抑制することが証明され、マウス、ラットでは、インスリンの感受性を高めることが認められています。