-必須アミノ酸・アルギニンの効果について-
アルギニンには以下のようないろいろな作用があり、人では栄養ドリンク、サプリメントとして広く利用されていますが、今では犬・猫のサプリメントとしても注目されはじめています。
アルギニンによる血管拡張作用及び血流促進効果
アルギニンは一酸化窒素 NO の前駆体です。
一酸化窒素は血管を拡張させる因子である内皮由来血管弛緩因子の一つです。
そのため、アルギニン摂取によって血管は拡張され、血流は促進されます。
小型犬に多発する僧帽弁閉鎖不全症の軽症例に使用可能な、安心安全な犬用サプリメントとして、また重症例では血管拡張薬への協力作用を発揮するサプリメントとして期待されます。
アルギニンの免疫力増強効果
これも一酸化窒素の作用で、免疫細胞であるマクロファージを活性化させ、病原体やがん細胞・腫瘍細胞を攻撃します。
犬のがん患者には摂取タンパク質の2%以上のアルギニンを摂取する事が有効であるとOgilvieが2000年に報告しており、免疫増強の犬用サプリメントとして利用できます。
アルギニンによる疲労回復効果(アンモニア解毒)
人では疲労物質の一つと考えられているアンモニアを低減することから、疲労回復剤として利用されています。
犬・猫でもアルギニンを含まない食事により高アンモニア血症が起こる事が知られており、人、犬、猫ともにアンモニア解毒という同じ働きを持っている事がわかります。
肝性脳症治療補助としての犬と猫のサプリメントとなり得るでしょう。
アルギニンの創傷治癒効果
アルギニンは、アルギニンの持ついくつもの作用が協力し合うことで創傷治癒の促進や褥瘡(じょくそう、床ずれ)の低減が期待出来ます。
上記の一酸化窒素産生による血管拡張作用、免疫力強化作用、下記の成長ホルモン分泌促進作用はそのホルモンが細胞増殖とコラーゲン合成を促す結果、肉芽の増殖と上皮化の促進につながります。そしてこれらが相まって創傷治癒を促進し褥瘡を低減させます。
小型犬、猫には褥瘡は起こりにくいのですが、中型犬・大型犬が寝たきりになった場合には頻発しますので、予防や病変部改善の一助になります。
アルギニンのその他の効果
成長ホルモン分泌促進効果
カフェインの覚醒作用増強効果
アミノ酸はサプリメントとしての効果の多くは、食物に必要量含まれていても十分に発揮されず、栄養素として利用されます。
サプリメントとしての効果は短時間で充分量が吸収された場合にその効力を発揮します。