-繰り返す皮膚病、犬の膿皮症から愛犬を守る選択の一つ-
犬の膿皮症はひとつの皮膚病ではありません。
皮膚や身体の何らかのトラブル、例えばアトピーにより痒いから掻きそして皮膚が傷つき皮膚バリアーが壊れて発症したり、ホルモン異常による皮膚の免疫機能低下により発症するなどなどによって二次的に起こるような、”おおもと” となる疾患が存在する事が多いのです。
しかしその ”おおもと” が何であるかをはっきりさせることが困難である、複雑な疾患と考えてもおおげさではありません。
円形の脱毛や、その他多様な病変をつくる膿皮症
犬の円形に脱毛する疾患のほとんどは膿皮症です。
よくカビによる皮膚病(皮膚糸状菌症)と間違われますが、実際に円形に脱毛した犬の100頭に1頭を下回る程に皮膚糸状菌症は少なく、ほとんどは膿皮症であるといっても過言ではありません。
円形に脱毛するその他の皮膚疾患には、若齢犬の毛包虫症などもあり、これらとの鑑別診断は必ず行ってもらわなければなりません。
膿皮症の病変は円形の脱毛以外にも様々な皮膚病変を形成します。
小さく赤い斑点状の病変(これは短毛の犬種では毛並みが部分的に乱れることで発見されます)飾り襟状の病変、皮膚表面がただれてじくじくし、赤く硬い円盤状の病変などなどです。
これらの病変を作る病原体のほとんどがブドウ球菌です。
犬の膿皮症の治療は抗生物質です
免疫力をサポートするサプリメントであっても、現在起こっている感染症を抑える事は出来ません。
今ある膿皮症の治療には抗生物質を使用すべきです。
複数箇所に起こる膿皮症や、1カ所であっても広く激しい膿皮症があれば、獣医師の診療を受け適切な治療を受けてください。
その上で免疫力をサポートして上げるサプリメントを与えたげるのが望ましいと考えております。